悪夢の2週間 4

たくろう君は3日おきに受診、採血。

ナトリウム値は徐々に下がってきて170までになった!オムツが外れた。

獣医さんは「170なら脱水が少しひどい子でも見られる値です。皮下補液と経口水分でナトリウムが下がった子は見たことがない」と言われました。

痙攣も起こしてない。

体の小刻みな震えは止まった。

自分でご飯を食べられるまでに回復‼︎

最新のナトリウムの値は162‼︎

まだ高いけど、やっと夜安心して寝られる値になった。正常値の156まであと少し。

やっと悪夢から抜け出せた。

悪夢の2週間 3

獣医さんに

「なんでこんななんですかね?看取りも続いてるし。私の管理が悪いんですかね?もうヤダ」と泣きながら弱音を吐いてしまった。

獣医さんは「元々すごい状態の悪い子をみてたし、、」と慰めてくれました。

今までないくらい心が折れました。

しかし他にも猫さんはいる。

ここで私が倒れるわけにはいかない。

気を取り直し、たくろう君に何かできることはないかと考える。

補液量をさらに増やして、口から50〜60mlの水をエサに混ぜてでも良いので飲ませる事に決めました。

スープ食にすると必ず下痢を起こすので、あらかじめ下痢止めを飲ませる。

それから毎日おシッコの量を測り、おシッコの量+50を補液量としました。

計算すると補液量は400mlになる。

1回量としては多いので、朝夕の2回に分けて200mlづつやりました。

やはり下痢を起こしましたが、下痢止めの薬のおかげでウンチは柔らかいくらいで治りました。

3日後の採血でナトリウムの値は207→197に下がった!

それでもまだ危険な値。

ナトリウム値は急に下げると脳浮腫を起こして、痙攣、呼吸停止してしまうのでゆっくり下げることが必要です。

1日4〜5くらいの下がりなので良いペースです!

やっと光が見えてきました。

悪夢の2週間 2

セサミちゃんをみながら、たくろう君も看る。

たくろう君は体の小刻みの揺れがおさまらない。おシッコ、ウンチは色んな所でしてしまうのでオムツをしました。

夜は2、3時間おきに起きてみんなを見て、2匹のオムツ交換。

仕事のお昼休みに家に帰ってきてオムツ交換と状態確認。

そしてナデナデして急いで仕事に戻る。

合間に血液の電解質の論文を読む。

そんな生活を4日間。

パールちゃんが逝ってから4日後にセサミちゃんが逝ってしまいました。

セサミちゃんは最期まで自分でお水を飲み、低めのテーブルの上にジャンプをしてました。

そしてたくろう君のナトリウムの値はさらに上がって207。獣医さんからはこんな値見たことない、と言われました。

補液量を増やした。

強制給餌もしてる。

おシッコも出てる。

なんでナトリウム値が下がらない?

獣医さんも首をかしげる。腫瘍の可能性もあるかもしれないと。

猫の高ナトリウム血症は190以上だと死亡率は80%。200以上だと死亡率はさらに高くなる。

まさに悪夢を見ているようでした。